エアコンのいらない家

蒸し暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしですか?
昨日も畑作業をしましたが、雨の降った後の畑は蒸し風呂でした💦

このような高温多湿の日本で、エアコンのいらない家があるのをご存知ですか?

それが養蚕農家の家なんです。

田島弥平旧宅(伊勢崎市のHPから引用)

この屋根の上にある屋根。
越屋根と言って、暑さに弱いお蚕さんを守るために作られた窓がついています。
天井を高くし、彩光をキープしながら、風が抜けて涼しくなるように工夫されています。

お蚕さんが快適に過ごすために考えられた構造。
私の簡易的な絵でご理解いただけるでしょうか?

私の祖母は、富岡で養蚕農家を営み、繭の糸引きをしていました。
母も幼い頃はその家に住み
「お蚕さんは偉いから二階。
その下に寝ていると、お蚕さんが桑の葉を食べる音が聞こえて、時々落ちてきたんだよ」
と話していました。

「養蚕農家をやっていた家なんて手に入らないよ」
と、おっしゃる方。
今ならその構造を取り入れた家をつくればいいのです。

さらに簡易的な絵になりましたがw

南側の窓は大開口。
北側の窓は南側の1/3の大きさにし、上部につけます。
すると気温差で風が通るようになります。

理科でやりましたね。
温かい空気は上に、冷たい空気は下にいく。
温かい空気は、冷たい方へ移動する。
その性質を活かすのです。

あとは夏の太陽の角度(78°)
春・秋の太陽の角度(54°)
冬の太陽の角度(30°)
を計算し、夏の日差しをカットし、冬の日差しを室内に取り込むように屋根をつくれば、省エネの家ができます。

昔の知恵はとっても大切。
それを取り入れ、現代の技術で応用すれば、快適に過ごせるのです。

次回は、夏を快適に過ごす衣類について綴ろうと思っています。


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